- 283 - 愛知県 河合様
『 いつも、美味しいお醤油を送って頂き感謝します。
実は、私は岐阜の田舎育ちで豆腐屋の孫です。豆腐屋は祖父の時代に閉めました。
ニガリを入れた直後の一掬いに、醤油を垂らして啜ります。幼い私にも解る美味しさでした。
村には酒蔵や醤油蔵も有ったので、幼い頃に嗅いだ麹や大豆の香りを覚えています。
高度成長期後に、閉まった蔵も有ります。「量」に走った結果です。
加工品とは言え、酒も醤油も味噌も生き物です。製造環境で熟成された菌は、
掛け替えの無い宝物です。
通り一辺倒の造りでは出ない「深み」は、日本人が古来から培った技の一つです。
同じ「美味しい」と言う感覚でも、日本人と海外の方とでは、捉える「深み」が
違うと聞きます。
初めて丸中さんの醤油に出会った時、思わず「旨い」と唸ってしまいました。
マニュアルとレシピだけでは、たどり着けない場所が有ります。
私などが書く事が、お役に立つなら、ご自由にお使い下さい。
夫婦二人で使う量など知れていますが、これからも使わせて頂きます。 』